第2ステージ首位の鹿島が川崎Fを下し、6季ぶりの6連勝を飾った。MFカイオ(21)が2戦連発となる先制ゴール。FW金崎夢生(26)も2戦連発で続き、このカード5年ぶりの敵地勝利を挙げた。

 鹿島が止まらない。苦手川崎Fも敵地で一蹴した。0-0の後半6分、右クロスにMFカイオが走り込んで右足を合わせる。ゴール左に一直線。2戦連発、チームトップの今季7点目を決めると、側転から、ひねりも加えたバック宙を披露した。

 来日中の父親に贈る一撃も「感謝より、自分の喜びの方が爆発してしまった…」と無我夢中だった。

 勢いは止まらない。7分後、MF金崎が負けじと2戦連発だ。クロスバーをたたいた球をGKを背に拾って反転。右足で押し込んだ。1点を返された後半ロスタイム3分には、FW赤崎が川崎F戦3連発となる追加点を挙げて突き放した。

 3連覇の3年目、09年4月29日神戸戦~7月1日名古屋戦で達成した8連勝以来となる、吉兆の6連勝だ。

 右サイドからの2発は、就任後6戦全勝となった石井監督の分析通り。中央を固めて、相手をサイドに追いやる守備も指示通り。日本代表MF柴崎も「競争意識が高まり、守備が安定してきた。それが連勝につながっている」と納得している。

 等々力では過去11戦して2勝どまり(2分け7敗)だった。直近3戦も計10失点していたが凡ミス絡みの1失点だけ。鬼門で立ち止まらず、クラブ初の8月全勝を達成した。【木下淳】