清水MFデューク(24)が「本職」で本領を発揮する。チームは8日、17日のホーム仙台戦に向けて静岡市内で調整。前節松本戦で出場停止だったデュークはゲーム形式練習でツートップの一角に入り、豪快なシュートでネットを揺らした。もともと得意とするポジションはFWだが、今季は主にサイドハーフで出場。次戦はFW鄭大世(31)が出場停止のため、FWで出場する可能性が出てきた。

 デュークは「中央でプレーできればゴールは目の前にある。ずっとやってきたポジションなので楽しみ」。ツートップを組むことが予想されるのは同時期入団のFWウタカ(31)。プライベートでも仲がいい相棒とのコンビネーションには自信があり「ウタカは足元の技術が高いので裏に抜けやすくなる」とイメージをふくらませた。

 加入前のオーストラリアリーグでは20試合以上に出場。清水加入後も主力として出場し続けていたため、1年間ほとんど休みなくピッチに立っている。疲労が蓄積されていたというが、前節は欠場したことで「フレッシュになった」と万全を強調した。

 4日に行われた町田との練習試合でもFWとして1得点を挙げるも、公式戦では5月の神戸戦以来、ゴールから遠ざかっている。次戦で敗れればJ2降格の可能性もあるだけに、デュークは「プライドをかけて戦う。自分のパワーとスピードを見せつけてチームを助けたい」。ゴールに飢える助っ人が崖っぷちのチームを救う。【神谷亮磨】