移籍1号の次は、北海道1号で2連勝に導く。J2札幌MF小野伸二(36)が今日10日金沢戦で、3試合連続先発する。前節アウェー東京V戦は、鮮やかな左足ミドルで加入後初ゴール。今度は本拠1号に向け「勝った次の試合が大事。しっかり狙っていきたい」と、清水時代の11年8月20日C大阪戦以来1512日ぶりの2戦連発を目指す。

 北海道での公式戦は過去、日本代表と浦和時代に各1試合、札幌で計13試合に出場も無得点。札幌厚別で行われた9月5日天皇杯横浜FC戦は、ナザリトからの絶好の左クロスを、力んでゴール上に外してしまった。だが、1つ結果が出たことで重荷は取れた。「ゴールというのは一番、結果として認めてくれるもの。早く取りたかった」。道内16戦目で、肩の力を抜き、1号同様、優しいタッチで、2点目を奪う。

 「1点決まれば2、3点と入るので」と言う。前所属のAリーグ・ウェスタンシドニー1号も出場10戦目と苦しんだが、12年12月9日ブリスベン戦で初得点後、13年1月26日メルボルン・ハート戦まで1カ月半で5得点と量産。レギュラーシーズン1位に導いた。札幌でも加入1号まで17戦と苦しんだ分、ここから一気に、畳み掛ける。

 東京V戦で痛めた左臀部(でんぶ)痛も「もう大丈夫」と前を向いた。残り7戦。好調な44番を軸に、プレーオフ圏との勝ち点8差を、じわじわと縮めていく。【永野高輔】