5試合427分ぶりに、東京Vにゴールが生まれた。0-1の後半4分。FW平本一樹(34)のヘディングシュートのこぼれ球を、相手DFが混戦の中でオウンゴールした。

 ケガもあり6戦ぶりの出場となった平本は「自分でゴールを取りたかったですけど、(オウンでも)みんなあれがくせになってどんどん点が取れるようになればいい」と話した。

 試合はそのままドローに終わり、東京Vはこれで5戦白星なし(2分け3敗)。ただ、前節まで5位だった千葉が福岡に敗れたため、東京Vは順位をひとつ上げて5位に浮上した。

 普段の4-4-2システムから、アンカーにMF三竿健斗(19)を置く4-3-3に変更して臨んだ冨樫剛一監督(44)は「自分たちが良い形でボールを奪った後、(インサイドハーフの)ブルーノ(コウチーニョ)と中後、前の3枚のスキルとスピードを生かせると思った。守備のリスクは高いが、新しい上積みになる」と手応えを口にした。

 この日は相手の倍近い24本のシュートを放ち、冨樫監督は「今日20本以上を打ったから1点が来たのかもしれない。続けていくことが大事」と、久しぶりの得点について話した。