G大阪は21日、来季から使用する大阪・吹田市内の新スタジアムで初練習を行った。約4万人収容の臨場感を想像しながら、22日の山形戦(万博)へ向けて調整した。

 長谷川健太監督(50)は「お客さんが入るとまた違った雰囲気になるのかな」。DF米倉恒貴(27)は「最高。早くここでやりたい」。MF遠藤保仁(35)は「この新しいスタジアムで来年できるのは喜ばしいことですし、モチベーションも上がる」と、期待感を募らせた。

 タッチラインからスタンド最前列まで約7メートル。ゴールラインからは約10メートルとピッチとお客さんの距離が近いのが特長だ。FW宇佐美貴史(23)は「見に来る人もやる人も直に感じることができる。声援も罵声も余裕で聞こえる距離」と驚いた。

 年間勝ち点4位からチャンピオンシップCS出場(3位以内)を逆転で狙う22日のリーグ最終節では、宇佐美の1トップ起用が濃厚。長谷川監督は「貴史(宇佐美)なりの形を見せてくれればいい」。得点ランク2位(19点)のエースは「ずっとやっていたポジションですし、感覚を戻すだけ。よりゴールに近くなるので、得点チャンスを作れる。ゴールを取らないといけない、という気持ちになる」と、感情を高ぶらせた。

 年間勝ち点3位東京とは勝ち点2差となっている。