伝統と革新をまとう-。仙台、仙台レディースは23日、2016年シーズンへ向けた新ユニホームを発表した。ファンクラブ会員向けの「SOCIO Thanks Day」を開催し西川善久社長(66)をはじめ、今季リーグ最終戦を終えたばかりの渡辺晋監督(42)やMF奥埜博亮(26)が出席。あいさつでは、今季の応援への感謝と成績報告、来季へ向けた意気込みなども語られた。

 ボーダーのアクセントが効いた、新ユニホームがお披露目された。ベガルタゴールドとブルーを基盤にした配色は変わらないが、ボーダーが加えられた新デザイン。シンプルだった今季のものから進化している。ゴールドを全面にあしらう色づかいを踏襲することで仙台の“伝統”を、腹部に新たに11本の横じまが入ったことで“革新”を表す。

 制作を手掛けたアディダスジャパンの担当者は「ボーダーはひとつのトレンド。ユベントスなど欧州チャンピオンズリーグのクラブでも採用されている」と話す。モデルとして着用したMF奥埜は「新しいことをしていこうという気持ちになる。来季も自分たちを信じてやり続ける」と16年をイメージしながら語った。素材も昨季よりさらに優れた「クライマクール」を使用。同デザインのレディース用に袖を通したFW小野は「着心地が良い。身軽にプレーできそう」と笑顔で話した。

 チームは2年連続の14位で幕を閉じたこともあり、西川社長はあらためて共闘を求めた。「来季もサポーターの力を借りて、飛躍の年にしたい」と集まった400人のサポーターを前に宣言。来季は1桁順位が目標だ。伝統と革新というコンセプトで作られたユニホームとともに、新シーズンへ向かう。【成田光季】