浦和を破ったG大阪FWパトリック(28)に対して、ツイッターで人種差別的な書き込みがあった。前日27日に「神よこの遠征と、明日のJリーグ準決勝大事な試合をお見守りください」とツイートしたパトリックに、浦和のサポーターを名乗る人物が「黒人死ねよ」と投稿した。

 パトリックは準決勝後に投稿を発見し、ツイッターに「仲間達と祝っていて携帯を見るとSNSでとても残念で酷な人種差別な書き込みがありました。どんな人でも傷つく。まさかこの国でそういう目にあうとは思わなかった。対応をしっかりやっていただけることを期待している。こういうことは人間としてやるべきではない」とつづった。

 問題の投稿者は浦和サポーターを自称し、アイコン、ヘッダーともに浦和の選手の写真を使用。これだけでは浦和のサポーターとは特定はできないが、浦和は公式サイトで、「発信者がどのような人物で何を目的に書き込んだかは特定できませんが、浦和レッズは差別を絶対に許しません」などとする声明を発表。試合を観戦したファンに差別撲滅宣言への署名を依頼していることに触れ、差別を許さない姿勢を強調した。

 浦和は昨年3月の試合で、一部サポーターが「日本人以外お断り」を意味する差別的な横断幕を掲げ、Jリーグ初の無観客試合という厳罰を受けた。