あと3分だった。あと1点が足らなかった。C大阪は、1年でのJ1昇格は果たせなかった。天を仰ぎ、選手はしゃがみ込んだ。

 来季もJ2での戦いとなり、日本代表のMF山口蛍主将(25)が退団する可能性が出てきた。もともと海外志向が強く、クラブ首脳は「いい話があれば、出ていくだろう。1年間J2でよくやってくれたので」と引き留めはしない方針だ。

 欧州に強いパイプを持つ代理人によると「ハノーバーが興味を示している」という。この日はブンデスリーガで腕利きの代理人トーマス・クロート氏も試合観戦に訪れた。

 来季こそJ1昇格へ。C大阪はまず、戦力の確保が必要となる。