大阪高槻(1部9位)が1部残留を決めた。ノジマステラ神奈川相模原(2部2位)とホームで対戦して0-0で引き分け。2戦合計で2-2だったが、アウェーゴール数で上回って、生き残った。

 今夏に経営危機が表面化して、クラブ運営のために支援金を募集しながら、何とか残留にこぎつけた。

 本並健治監督は「試練は厳しかったけど、なしえたことは大きい。(経営危機で)ボール1つ買うのも難しい、新戦力の補強もできない、明日のグラウンドも借りられないかも、といった不安があった。選手には『君たちが(2部に)落ちたら意味はない。1部に残ってこそ、いろんな人に支援してもらった価値がある』と言って試合に臨んだ」。

 FW丸山桂里奈は「結果が残せたことが一番良かった。ちょー、しんどかった。チームがどうなるか分からない中で、戦わないといけない。若い選手は『サッカー、いつまでできるんですか、どこまで試合にいけるんですか』と不安に思っていた。フロントもしっかりしてくれないといけない」と口にした。

 クラブの横山社長は「そう(経営危機)させてしまった責任はこちらにある。選手、スタッフはそれに耐えてくれた。来季は安定したチーム運営ができるように基盤作りをしております。できるだけ早い段階で発表したい」と話した。