G大阪が来季の新戦力として、元日韓代表の獲得を目指していることが22日、分かった。川崎Fの元日本代表FW小林悠(28)を補強の上位にリストアップし、元韓国代表MFキム・ボギョン(26)の獲得にも動きだした。今冬か来夏に日本代表FW宇佐美が欧州移籍する可能性が高く、今オフは補強が急務となっていた。

 小林は昨年のアギーレジャパンで日本代表初招集となり、デビューも飾った。今年は3月に代表招集されるも負傷により辞退。故障が響きリーグも18試合5得点にとどまったが、昨年は12得点を記録した生粋の点取り屋だ。DFの裏への飛び出しが得意で、MF遠藤ら質の良いパスの出し手がいるG大阪では、即戦力となる。クラブ側も「リストに入る」と断言しており、宇佐美の動向も見ながら今後、正式にオファーする可能性が高い。

 元韓国代表MFキム・ボギョンには正式オファーを出した。かつてC大阪に所属していたことがあり、大阪は慣れ親しんだ場所。今季は9月から松本に所属して6試合に出場し、現在は所属クラブはない。母国の全北や複数のJクラブも獲得に乗り出しており、G大阪も争奪戦に加わった。2人の獲得が実現すれば、J1王座奪回の準備が整う。

 ◆小林悠(こばやし・ゆう)1987年(昭62)9月23日、青森県生まれ。神奈川・麻布大渕野辺高から拓大(大学で特別指定選手としてJ2水戸に在籍)。10年川崎F入り。J1通算135試合40得点。国際Aマッチ2試合無得点。177センチ、70キロ。

 ◆キム・ボギョン 1989年10月6日、韓国生まれ。大学卒業後、10年C大阪移籍(即J2大分に期限付き移籍、11年C大阪復帰)。12年途中から欧州移籍を経験も15年9月、松本へ加入。W杯は10年南アフリカ、14年ブラジル大会代表。J1通算47試合15得点。178センチ、73キロ。