G大阪の日本代表FW宇佐美貴史(23)が、天皇杯3戦連発で2連覇に導く。今日元日の決勝浦和戦(味スタ)に向け、12月31日は非公開調整後に都内に移動した。今年1月に日本代表のアジア杯があった影響で、昨季決勝は特例で12月開催。元日に戦うのは、プロ7年目で初体験になる。

 「大みそかは毎年、家族でテレビを見ながら過ごしてきました。1年の最初の日にやれる喜びは、経験したくてもできるものではない。自分のゴールで勝たせる自信は持っています」

 背中を見てきた先輩へ、優勝を贈る。主将も務めた元日本代表MF明神が、今季限りでの退団が確実。公私両面で影響を受けた。

 「明さんはガンバの心臓。ユースから上がってきた僕らは背中を見て育った。タイトルをささげたい」

 一時は不振に陥ったが、準々決勝鳥栖戦から2戦4発。昨季の決勝山形戦も2得点を決めて3-1の勝利に貢献した。2連覇した09年度決勝で2発を決めているMF遠藤は「このチームでやれるのも最後。笑顔で終わりたい」。今季はナビスコ杯、チャンピオンシップと決勝戦で敗戦。三度目の正直で、初春の頂点に立つ。【益子浩一】