横浜MF中村俊輔(37)が今季も主将を務めることが、27日にクラブから発表された。94~98年のDF井原正巳の5年連続を抜き、クラブ史上最長6年目。沖縄・中城合宿3日目の練習後に「本当の意味で井原さんを超えられていない。主将として何かを成し遂げることができていない」。チームをまとめるため「孤高」「求道者」というイメージも変えてきた。昨年のファン感謝デーでは一発芸も披露。若手も絡みやすい雰囲気づくりを心掛ける。

 「セルティックではレノンやロイ・キーンが主将として怒鳴りまくっていたけど、プレー面では目立たないところで頑張るタイプだった。引っ張り方は人それぞれ。チームにもいろんな選手がいるから、本当は細かく言いたくても、実際は最大公約数の指示しかできない。結局はプレーする背中で引っ張る方がいい」。

 練習終了後、30分以上も居残り練習を重ねた。主将としても、悲願のリーグVに向け試行錯誤は続く。