磐田のエースFWジェイ(33)と、期待の高卒新人FW小川航基(18)が、27日の開幕試合名古屋戦(ヤマハ)に間に合わない見通しとなった。15日、ジェイは磐田市内のグラウンドで行われた練習に参加したが、名波浩監督(43)が「本人はやる気満々だけど、基本的に開幕戦は(出場)なしと考えている。2、3節から出場できれば」と明かした。

 ジェイはチーム合流後の1月22日から、「左ヒラメ筋肉離れ」で別メニュー調整を続けている。この日も全体でのサーキットトレーニングはこなしたが、その後のシュート練習には加わらなかった。練習前に、名波監督は通訳を交えて本人と話し合ったが、チームとして長いシーズンを戦い抜く上で、ジェイを開幕メンバーから外す基本方針を示した。「無理をしてまた痛めるより、オールシーズンいてほしいので」。

 小川は約1週間前から高熱が続いており、自宅で療養している。残りの期間で開幕試合に間に合わせることは難しく、名波監督は「(小川は)もう1回、ゼロから作り直さないといけないでしょう」と厳しい表情。一方で森島康仁(28)、新加入の斉藤和樹(27)ら、他のワントップ候補は元気で「チョイスはいろいろある」と前向きだった。【保坂恭子】