岩手県出身で、東日本大震災の復興支援活動を続けている鹿島MF小笠原満男(36)が8日、茨城・鹿嶋市のクラブハウスで震災発生から5年を前に「とてもじゃないけど復興したとは言える状況ではない」と訴えた。

 12日にはアウェーで同じくホームタウンが被災した仙台と対戦。「胸が痛くなるような1日ですけど、試合をすることでまた震災が注目され、何か力になるきっかけになったら」と願った。シーズンオフには被災地でサッカー教室を開くなどしているが、今後の活動について「Jリーグ全体の問題と考えてもいいのでは」と提起した。