J2千葉が異例の“オール新加入スタメン”で横浜FCに勝利し、勝ち点を6に伸ばした。横浜FCのFWカズ(49)はベンチ外だった。熊本は東京Vに1-0で勝ち、開幕3連勝でC大阪と首位に並んだ。J1から降格組の清水-松本は0-0で引き分けた。

 千葉の先発には今季加入したメンバーがズラリ並んだ。第1、2節に先発していた残留組のMF井出に代わって、昨季はドイツ1部ケルンに所属したMF長沢が先発し、初めて新加入組がスタメンを占めた。シーズンオフに24人が退団し、19人加入という大幅な選手の入れ替えを敢行したことを象徴するようなメンバー構成に、関塚隆監督は「代表みたい。なかなかないよね」と笑った。

 練習試合でもなかったメンバー構成だったが、不安視されていた連係は良好だった。0-0の後半20分には、仙台から加入のDF多々良の右クロスを川崎Fから移籍のFW船山が走り込んで右足ボレーで押し込んだ。鮮やかな連係からの1発にも船山は「いいボールが来た。合わせるだけだった」と涼しい顔。生まれ変わった千葉は2勝1敗。8年ぶりJ1復帰の兆しが見えつつある。【上田悠太】