「JA全農杯チビリンピック小学生8人制サッカーIN九州」が26、27日の2日間、宮崎市で開催された。九州・沖縄から16チームが参加、決勝はソレッソ熊本とV・ファーレン長崎が対戦し、熊本が坂井駿也の活躍で3-1で長崎を下し3年ぶり2回目の優勝を決めた。同チームは5月3、4、5日に横浜市の日産スタジアムで行われる全国決勝大会の出場権を手に入れた。

 13年全国決勝大会準優勝のソレッソ熊本が九州を制した。

 磐石の戦いだった。全4試合で19得点と自慢の攻撃が絶好調、前年度優勝のサガン鳥栖との準決勝でも前半で2点を先制、危なげなく逃げ切った。広川靖二監督は「強敵の鳥栖を意識して普段から練習してました。(鳥栖は)昨年、九州地区で公式戦負けなし。絶対にここで倒そうと子どもたちも気合十分でしたね」と完勝を振り返った。

 V・ファーレンとの決勝戦は今大会初めて先制され追い掛ける展開になったが、中盤の早いプレスでボール奪取すると次々に攻撃につなげ、前半でエース坂井が2点を返し逆転、後半には11番沢本直希が駄目押し点をあげ、優勝を決めた。

 際立つ攻撃力の反面、守備が課題だ。監督の長男で主将のGK広川豪琉は「無失点の試合がなかったのが残念。全国大会では1失点が負けにつながる。もっと練習して守備力を上げたい」と攻撃に集中するあまり、おろそかになる守備を課題にあげた。

 13年の準優勝時に3年生だったメンバーが頂点に立った。広川監督は「関東代表の大宮アルディージャ、JACPA東京に熊本の子どもがどこまで通用するか楽しみ。当然、自信はあります」と話せば広川主将は「2013年を超える結果を出します」と親子で声を合わせ日本一を見据えた。

 大会2日目の試合結果は以下の通り。

<準決勝>ソレッソ熊本2-1サガン鳥栖、V・ファーレン長崎1-0BUDDY FC

<決勝>ソレッソ熊本3ー1V・ファーレン長崎