仙台レディースのなでしこジャパンMF川村優理(26)が、勝利を呼び込んだ。0-0の前半42分にCKを頭で合わせた。チームの課題だった先制点を取って流れを呼び、最下位10位に低迷する浦和に2-0と快勝した。

 「前半のうちに1点欲しかった。あの時間帯に取れて良かった」と喜んだ。前節までの6試合は、4試合で先制されて2敗した。劣勢になると「慌ててしまう」と言った千葉泰伸監督(45)は「川村のあの得点が勝利につながった」と、大黒柱に感謝した。

 昨年はチーム最多の9得点を挙げた。ボランチの位置からの積極的な攻め上がりが健在だが、この日はセットプレーでの得点。「相手がファーと予測すると思って」と、逆のニアサイドに飛び込んだ。

 なでしこジャパンの監督は高倉麻子氏(48)に代わった。「監督が代わっても目指すべき場所。まずチームで結果を残すことが大事」。順位は4位と変わらずも、この日敗れた首位日テレとの勝ち点差は3に縮まった。「勝たないと優勝は近づかない」。次節8日、その日テレとアウェーで激突する。【久野朗】