古巣3連戦、開催中-。 仙台のMF金久保順(28)が、明日8日のホーム福岡戦に誰よりも闘志を燃やす。10年の大宮入団後に13年福岡、14年川崎Fと期限付き移籍した経歴を持つプロ7年目。前節川崎F戦から「僕の古巣3連戦」がスタート。リーグ4戦連続先発出場が濃厚なサイドハーフは「福岡も(チームの)半分くらいが知っている選手。絶対に負けられない」と意気込んだ。

 「最高」な1年を過ごした福岡には、特別な思いがある。大宮で出場機会に恵まれない中、「取ってもらい試合にもたくさん(28戦)出られた。感謝の気持ちが強いですし、とても住みやすい街で好きでした」。先月14日に震災に見舞われた熊本に対しても「(福岡から)近いので心配していた」と個人的に生活必需品などを送った。「仙台に来てから、クラブで東北の被災地訪問などをしてきたので何かしようと。熊本は物資が行き届いていないなど聞いたので、ちゃんと届くようにと思って」と笑顔で話した。

 心優しい攻撃的MFは、この古巣3連戦でレギュラー定着を、より確実なものとする。「フロンターレ(川崎F)とは引き分けちゃいましたけど…真っ向勝負はできた」と第1戦では自信を得た。「チャンス自体も増えてきたので福岡戦ではシュートを決めきりたい」と第2戦では結果を出すと誓う。最下位転落の可能性もある、絶対に負けられない戦いを制し、波に乗って第3戦へつなげる構えだ。【成田光季】