J1で9年ぶりの5連勝が懸かっていた浦和は白星を逃した。序盤から主導権を握り、前半19分にはFW興梠がPKを獲得した。しかし自ら蹴ったシュートがGKに防がれ、先制できなかった。「去年もここでの新潟戦でPKを決めたけど、コースは読まれていた。その迷いもあったかも」と唇をかんだ。

 後半は開始から新潟のカウンター攻撃を受け、失点の危機も迎えた。司令塔のMF柏木の周囲に相手MFが集まるなど、縦パスの供給源が断たれ、高い守備ラインや適切な選手間の距離が保てなくなった。それでもMF阿部は「うちの対策をされるのは、今回に始まったことではないので、そこは問題だとは思わない」とキッパリ。「いい距離感を保てていれば、ボールを奪われて守備に切り替わった時も、いい形で再奪取にいける」と攻守表裏一体となる戦術精度を、さらに高める必要性を説いた。