新潟が柏に2-1で競り勝った。

 柏は11日のU-23(23歳以下)日本代表のガーナA代表との親善試合メンバーに選出されながら、全治1週間の左足長母趾(ちょうぼし)屈筋挫傷で参加を辞退していたFW伊東純也(23)が先発に復帰。一方、新潟はDF長谷川巧(17)ら3人が公式戦と初出場とフレッシュな布陣で臨んだ。

 前半は柏ペースだった。14分にFW大津祐樹(26)がロングボールに飛び出し、DFと競りながら、後方のFW田中順也(28)へパス。田中が狙いを定めて、左足で流し込むも、DFに頭でクリアされた。同41分には相手GKの遅延行為からエリア内で間接FKを獲得。位置は中央右と絶好。FWエデルソン(27)がシュートを放つも、柏のファウルの判定で好機を逃した。

 後半に大きく試合は動いた。新潟がカウンターからワンチャンスを決めて先制。後半10分、新潟MF成岡翔(31)が自陣左サイドでMF中川に競り勝ちボールを奪うと、そのまま約40メートルをドリブル。右サイドを駆け上がっていたMF伊藤優汰(23)へラストパス。伊藤は冷静にGKを交わして、右足でゴールに流し込んだ。

 同21分、柏も同点に追いついた。FW田中のCKのこぼれ球を、MF中川が頭で前に送ると、同19分にFW大津に代わりディエゴ・オリベイラ(25)がDFを振り切り、頭で決めた。

 だが新潟の決勝点が同27分に生まれた。左クロスをFW平松宗(23)が頭で折り返すと、MF小塚和季(21)が直接右足ボレー。J1公式戦初得点を決めた。最後は全員で守備をして1点を守りきった。