メモリアルゲームは勝つ! 仙台のMF富田晋伍(29)が、明日29日のホーム新潟戦でJ通算200試合出場を達成する。節目の一戦は、今季リーグ戦初の連勝がかかる本拠戦。27日は紫山練習場で約1時間半のトレーニングを行い「上に行くためにも、勝たないと意味がない」と力強く言い切った。

 仙台ひと筋の富田は今年、12年目を迎える。ルーキーイヤーから開幕スタメン入りを果たし、その後もボランチとして活躍してきた。昨季からは主将にも抜てきされ、チームの顔として奮闘を続けている。

 入団2年目からトップチームのコーチとして関わってきた渡辺監督は、その成長ぶりに目を細める。「勝利へのこだわりを人一倍持っているからキャプテンに指名した男。実力はもっと認識されてしかるべき選手」と信頼を寄せている。

 富田は「正直ここまでやっているとは想像もしていなかった。そういう意味でも本当に(仙台に)思い入れはある。ここで育ててもらったからには何かを残したい。目に見える結果はタイトルだと思うので…自分が先頭に立ってチームを引っ張り、そういう結果が残せたらベストですよね」と笑顔で話した。

 前節21日の湘南戦でJ1通算200試合出場を達成したMF梁に続く“仙台メモリアル祭り”。指揮官は「わっしょいわっしょいですね」? とうれしそう。梁、富田の次は石川直、平岡が200戦出場の大台に到達する。

 富田は「みんなでみんなの記念試合を盛り上げて(記録も)競い合いたい。長く一緒にやってきた梁さんが(記念試合だった湘南戦を)勝ったので自分も勝ちたいなと思う」。今後も「数字を積み上げるだけでなく、チームの力になりながらやっていきたい」。ピッチに立つ以上、勝利に貢献していく。【成田光季】