11日に行われたJ1浦和-鹿島戦後に、鹿島のブラジル人MFカイオ(22)に対する人種差別的な書き込みが「ツイッター」に投稿された。浦和サポーターとみられる人物が「カイオ黒人死ねよカス」と書き込んだ。その後、当該コメントを削除して謝罪しているが、浦和が投稿者について調査するなど対応を協議した。深夜1時30分すぎにJリーグ、浦和、鹿島がプレスリリースを出した。

 Jリーグは「本件のような差別的な行為は絶対に許されないことであり、引き続き、差別撲滅に向けての取り組みを進めてまいります」とコメントを出し「なお本件はスタジアム外で発生した事象であり、Jリーグによるクラブへの処分はありません」と付記した。

 浦和は埼玉スタジアムで担当者が対応。クラブの監視チームが当該の書き込みを発見したといい「このような行為は断じて許せるものではなく誠に遺憾です。浦和レッズは断固として差別を許さず、今後もサッカーファミリーの一員として差別撲滅に向けた取り組みを進めてまいります」。鹿島も「差別行為はいかなる状況においても許されないことであり、Jリーグと連携を取りながら事実確認を進めております」。

 カイオ本人は写真投稿サイトのインスタグラムに「僕は黒人であり、自分の誇りでもある」と書き込み反応した。