V・ファーレン長崎はアウェーでサンフレッチェ広島に0-2で敗れ、3連敗となった。

高木琢也監督(58)はシュート数でも6対18と上回られた一戦を「立ち上がりで広島さんの圧力、プレスを感じた。やっぱりあの部分だと思う。簡単にボールを失うシーンが多すぎる。これではやっぱりサッカーにはならないし、ゲームにもならない。その部分が今日のゲームの分かれ道ではないが、そういった部分につながっている」と振り返った。

またも広島に勝てず悔しい試合となったが、高木監督にとっては、現役時代にプレーした地で、恩人への思いをささげながら戦う時間となった。広島の初代総監督だった今西和男さんが16日未明に逝去。自身のマツダ(広島の前身)加入と成長を支えてくれた師の教えを生かし、成長した日々を振り返った。

「今西さんは総監督という立場で、我々に本当に愛と情熱を持って接していただいたというイメージ。実際は、サッカーのことは一度も教わったことがないです(笑い)。でも、自らいろんな形で我々に接してくれて、その中で常におっしゃっていたのは『良き社会人になれ』っていうことだった。違う側面から我々にアプローチをかけて、サッカーの魅力とか上達、個人の部分の磨き方、考え方というところを教わっていた。サッカーがうまくなったのは本当にその考え方。今西さんに直接指導はされてないんですけど(笑い)、本当にいい指導を心がけるということだと思う」

自身の現在につながる学びを口にした。

大阪商大を卒業した90年、今西さんからマツダ加入の誘い受けながらも断って、フジタに加入した。しかしその1年後にマツダに移籍した過去がある。当時を振り返り「フジタでいろいろうまくいかなかった時に、周りの大人がいろいろと考えてくれた」と、東京教育大(現筑波大)で先輩後輩だった大阪商大の上田亮三郎監督や今西さんが関わってマツダ入りが実現したことを明かし、「ありがたいことだった」と感謝した。

後に「アジアの大砲」と呼ばれるまでに成長を遂げるきっかけとなったのは、今西さんが2度声をかけてくれたことだった。この日喪章を着用してピッチに立った高木監督は、今後も恩師の教えを胸に指揮を執っていく。【永田淳】

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