過去3度準優勝の聖和学園(宮城3位)が、持ち味のドリブル突破から得点につなげて初優勝した。

 加見成司監督(43)は「ボールを持ちながら、駆け引きできた。子どもたちがどういうサッカーをするのか、楽しみに見ていた」と、うれしそうに話した。

 自陣深くからでもドリブルで攻め上がる。複数の相手に囲まれても狭いスペースを突き抜け、ショートパスも絡めながらゴールに迫る。前半20分のMF藤井僚哉(3年)の先制、後半12分のFW大八木隆斗(3年)も追加点も、そのスタイルから生まれた。昨年度の全国選手権1回戦では、優勝経験のある野洲(滋賀)から大量7点を奪い、驚かせた。

 宮城県総体の準決勝で敗れたため、夏の全国総体には出場できないが、秋に控える全国選手権県大会へ収穫を得た。先制ゴールの藤井は「総体で優勝できなくて、ここで優勝できて気持ちいい。レベルアップできた、いい大会」と喜んだ。