U-23(23歳以下)日本代表の柏DF中谷進之介(20)が、なみなみならぬ覚悟で25日のホーム湘南戦に臨む。24日、千葉・柏市内で約2時間の練習を行った。

 U-23南アフリカ戦(29日、松本)メンバーに選出され、3月のポルトガル遠征以来となる手倉森ジャパン復帰。川崎Fの奈良竜樹(22)ら守備陣に故障者が続出し、チャンスが巡ってきた。国内最後の強化試合では「スタメンで出ないと意味がないと思っている」。センターバックにはオーバーエイジから広島DF塩谷司(27)が決定し、立場が厳しいことは承知している。「失うものは何もない。チャレンジャー精神」。先発出場し、少しでも長い時間アピールするつもりだ。

 そのためには湘南戦で好調を示すことが必至。「本当に勝っていいプレーをしたい」と意気込んだ。自慢の対人能力やフィード力を見せ、南アフリカ戦の先発の座をつかむ覚悟だ。

 14年のU-19アジア選手権の準々決勝で北朝鮮に敗れた。「あそこで負けて世界というものをすごく意識するようになった。オリンピックに入りたいという思いが強くなった」と言う。目標の舞台に立つため、まずは湘南戦にすべてをぶつける。