リオデジャネイロ五輪に出場するU-23(23歳以下)日本代表に、オーバーエージ(OA)枠で加わることが内定した浦和FW興梠慎三(29)が、マルチゴールで実力を示した。

 前半34分にMF李が頭で落としたボールを、ダイビングヘッドでゴールに流し込む先制弾。前半終了間際にも、李の右からの折り返しを、狙い澄ました右足シュートでゴール右上隅に決めた。

 4月29日名古屋戦以来となる公式戦での得点。チームはその間、アジアチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でFCソウルに敗れ、リーグ戦でも今月18日広島戦までの3連敗で第1ステージ優勝を逃した。

 U-23日本代表の手倉森監督から、熱いラブコールでOA枠での五輪出場を求められたが「チームが勝っていなかったので、判断が難しかった」と悩み続けた。22日東京戦で6試合ぶりにリーグ戦勝利を挙げた翌朝、ようやく参加内定が発表された。

 その直後のリーグ戦で、約2カ月ぶりの1発。吹っ切れたように、立て続けに得点し、手倉森監督の高評価に間違いはないとアピールしてみせた。