湘南MF神谷優太(19)が3試合ぶりの勝利を、自身のプロ初アシストで演出した。

 前半32分、距離約30メートルのFK。「狙っていたところに蹴ることができた。バイアさんが合わせてくれた」。ゴール正面から左寄りに入れたボールを、走り込んだDFアンドレ・バイア(32)がヘディングで押し込んだ。

 励みになる材料があった。試合前、会場のデンカSに隣接するサブグラウンドで行われていた高円宮杯プレミアリーグで、母校青森山田が新潟U-18に6-1で快勝した。後輩たちから連絡が入り、負けられない気持ちは強くなった。

 「自分たちは厳しい試合だったけど、それをものにする大切さを後輩に見せられたと思う」。第1ステージ第3戦以来の降格圏脱出につながる勝利、そして自らのアシストを後輩たちの勝利に重ねて喜んだ。

 この日が6試合目の出場で出場時間は67分と自己最長をマーク。それでも「もっと走らないと」と満足はしていない。「得点に絡むプレーをして、ゴールも決めたい」。今度はプロ初得点に照準を定めた。