磐田はホームで川崎Fと1-1で引き分け、勝ち点1を奪った。2試合ぶりに先発に復帰したエースFWジェイ(34)が先制。その後、同点に追いつかれたが、体を張った守備で勝ち点1を死守した。

 ヤマハスタジアム開催では今季最多となる1万4837人を集めたスタンドが揺れた。後半8分、左サイドDF中村太亮(26)のパスを受けたMF川辺駿(20)がゴール前に低い弾道のクロスを入れ、DFの前に入ったジェイが冷静に左足で決めた。名波浩監督(43)も大きなガッツポーズで喜びを表現した。同19分に同点に追いつかれたが、その後も貪欲に攻め続けた。最終ラインを高く保ち、川崎Fのオフサイドを何度も誘った。第1ステージに対戦した際は、川崎Fに攻め続けられて0-1で敗れたが、この日は磐田が攻め込む場面も多かった。

 年間首位の相手から勝ち点1を奪ったことは、チーム全体が成長した証しで、川崎Fの風間監督も「今日の方が良かった」と称賛。名波監督は「うれしい。僕もチーム全体も、次節以降へ自信を持って臨める」と話した。【保坂恭子】