J2山形が千葉に1-1で引き分けた。前半14分、スローインからのこぼれ球を相手FWエウトンに決められ先制されたが、同40分に左CKをDF田代真一(28)が頭で合わせて同点に追いついた。昨年まで所属していた古巣相手に、プロ10年目でJ初得点をたたき込み「うれしいけど、勝ちにつながるゴールならもっと喜べた。今日の試合は勝ち点3をとらないといけない試合」と振り返った。

 前半戦を7勝7分け7敗で折り返し、後半戦3試合1分け2敗。勝ち点3はつかめなかったものの、連敗は脱した。前半戦復調の象徴だった4バックから3バックに戻し、前に寄せる積極的な守備が戻った。石崎信弘監督(58)は「サッカーはシステムでやるもんじゃない。臨機応変にやらないと」と相手によっての使い分けを強調した。攻撃でチャンスが生まれていただけに、田代は「前半にイージーな失点をしてしまった。ああいうのを少なくしていかないと」と失点シーンを反省した。

 攻撃面でも改善の兆しが見えてきた。勝ち越し点は奪えなかったが、ゴールに迫る気迫は感じられた。石崎監督は「何度もいい崩しがあった。最後のシュートが入らなかったが、引き続き精度を上げていくしかない」と前を向いた。最後方からの攻撃の組み立て役も担う田代は「次は勝ち点3とれるように。もっと縦にパスをつないでやっていきたい」と意気込んだ。次節24日のホーム岡山戦で仕切り直し、後半戦初勝利をつかむ。