名古屋が痛恨のドローで、リーグ18試合勝ちなしとなった。1-0の後半ロスタイムに同点弾を浴びた。

 ボスコ・ジュロブスキー新監督(54)の初陣。23日に小倉前監督が休養、事実上の解任となってから練習期間は4日間しかなかった。それでも、ジュロブスキー監督は攻守において改善しようと、懸命に戦術を落とし込んだ。選手には試合開始ぎりぎりまでストイコビッチ監督時代の得点シーンを集めた映像を見せ、意識を向上。MF田口泰士(25)は「(今までとは)全てにおいて変わったと思う。特にビルドアップの部分」と手応えを感じていた。

 J2降格圏の年間16位は変わらず、15位甲府とは勝ち点7差のまま。残すは7試合。新指揮官は「J1に残るためにトライする。勝ち続けるしかない」。電撃復帰が決定し、この日スタンドで観戦した元日本代表田中マルクス闘莉王(35)は試合後「(今までの)流れ(が悪い)。これを変えていきたい」と意気込んでいた。