年間勝ち点1位の川崎Fが、同最下位の福岡に快勝し、第2ステージ首位をキープした。

 川崎Fは第1ステージではアウェーで福岡に引き分け、初タイトルを逃し、前節の柏戦でも序盤の失点が響き1-5で大敗。立ち上がりを集中して入り、持ち味の厚みのある攻撃をしかけていく。福岡は自陣に引きこもりゴール前を固めるが、川崎Fが前半29分にセットプレーで先制する。CKでMF中村憲剛(35)の蹴ったクロスをDF谷口彰悟(25)がニアで頭で合わせた。

 前半を1-0で折り返すと、後半2分には中村が相手DFとGKの股を抜く“2枚抜き弾”で追加点。後半15分には、中村を起点に最後はエースFW大久保嘉人(34)が豪快にネットを揺らした。大久保はJ1通算最多得点記録を171に伸ばした。

 福岡は後半40分、FW平井将生(28)のゴールで1点を返したが反撃もここまで。川崎Fが第1ステージのリベンジを果たした。今季初ゴールでお立ち台に上がった谷口は「前節は情けない試合をしてしまったので立ち上がりを注意した」と話した。1ゴール1アシストの中村も「前節みっともない試合をしたので勝ちたいと思った」。今季7点目で、06年以来の2ケタ得点も見えてきた。