サッカーJ1東京のU-18(18歳以下)に所属するFW久保建英(たけふさ、15)が、トップチームに選手登録されることが12日、分かった。

 久保の最大の特長はズバぬけた攻撃センスにある。まずドリブル、パス、シュートの「精度」が桁違いに高い。重宝される左利きで、その精度をスピードに乗った状態でもできるからバルセロナの目にも留まったのだろう。スピードに乗った状態で、いくつもの選択肢を持ち状況判断ができる久保を前にした相手は、体を寄せることができない。次に何をするか予測ができない。飛び込めばかわされると分かってしまうからだ。

 状況判断がいいから、いわゆる“自己チュー”プレーもない。仲間も使う。動きながら正確にできるのだから、止まったボールはイメージした場所に蹴り込むことができる。実際に優勝&得点王に輝いた全日本クラブユース選手権の準決勝では、自ら獲得したFKを、速い弾道でGKが届かないゴール右上隅へ突き刺した。大会5得点すべて途中出場から決めたことが「精度」の高さを物語っている。