J2清水は明日25日、アウェーで松本と対戦する。現在リーグ4位で勝ち点4差で追う2位松本との直接対決。残り10試合でJ1自動昇格圏2位以内に入るには絶対に負けられない一戦だ。鍵を握るのは、右サイドハーフで17試合ぶりに先発出場が濃厚なMF村田和哉(27)。チームNO・1のスピードスターは、この大一番に覚悟を持って臨む。

 今季最大のヤマ場といえる一戦で村田の出番がやってきた。前節ホーム水戸戦の前半途中にMF枝村匠馬(29)が右もも肉離れで負傷退場。全治4週間と診断され、松本戦の欠場が決まった。右サイドハーフの代役は村田が筆頭候補。23日は静岡市内で行われた非公開練習に参加し、引き締まった表情で言った。

 「松本戦とC大阪戦(10月2日)の2つは人生を懸けるつもりで戦いたい」

 松本に勝てば、勝ち点差は1に縮まるが、負ければ自動昇格圏が遠のいていく。重要な一戦を前に枝村の離脱は痛手だが、村田は今季、途中出場を重ねながらチーム最多の7アシストを記録。得点も5と好調を維持しており「自分の良さを出せれば勝機は見えてくる」と力強く話した。

 2年越しの悔しさを晴らす舞台でもある。昨年10月、チームはJ1残留を懸けた直接対決で松本に敗れ、村田は負傷でメンバー外だった。今年はJ1昇格を争う戦いになり、「勝てば光が見えてくる。サイドをぶっちぎりますよ」。言葉通り、村田が右サイドで輝けば、清水のJ1復帰に光が差してくる。