名古屋のクラブ史上初となるJ2降格が決まった。

 既にJ2降格が決まっていた湘南とホームで対戦し、1-3で敗れた。年間15位の新潟が広島に0-1で敗れ、名古屋は勝ち点30で並んだが、得失点差で上回れず年間16位となった。

 1993年のJリーグ開幕時から参加する10クラブで、J2経験がないのは名古屋、鹿島、横浜の3クラブだけだった。

 元日本代表で名古屋のGK楢崎正剛(40)は「1年間、戦ってきて一番つらい日になってしまった。悔しい。懸命に応援してくれたサポーターには申し訳ない気持ちでいっぱい」と涙をこらえた。自らの去就については「今は何も考えることができない」と話した。

 FW永井謙佑(27)は「今は気持ちが整理できない。この1年間、みんながチャレンジしてきたが、うまくいかなかった。さびしいシーズンになってしまった」とうなだれた。

 主将のMF田口泰士(25)は目に涙をためて「1年間を振り返ってみれば、あの試合で勝ち点1をとれたという試合が多かった」と言葉をつまらせた。

 今季途中から小倉隆史前監督(43)に代わり指揮を執ったボスコ・ジュロブスキー監督(54)は「ホントニ、ゴメンナサイ」と日本語で話し、無念そうな表情を浮かべた。