J2清水のFW大前元紀主将(26)が大一番に向けて“強行出場”に意欲を示した。

 2日間のオフを挟み、16日には静岡市内で練習を再開。大前は前節岡山戦で負傷した左ふくらはぎの痛みを訴え、別メニュー調整した。グラウンドには姿を見せず、室内で筋トレなどに取り組んだ。大前は「多少の痛みはある」と明かした上で、20日のアウェー徳島戦は「大丈夫」と強調した。

 連休だった14日にもクラブハウスで、治療を受けていたという。20日の徳島戦に勝てば、J1への自力昇格が確実となる。大事な一戦を控え、万全の状態で臨むため、オフ返上で体のケアに努めている。今日17日の練習から復帰予定の大前は「しっかり頑張ります」と表情を引き締めた。

 チームは前節の勝利で松本と勝ち点81で並び、得失点差で上回って自動昇格圏の2位浮上した。首位札幌とは勝ち点3差で、優勝の可能性も残る。シーズン前から「J2優勝でJ1復帰」と言い続けてきた大前。今季初めて追われる立場となったものの「僕らはまだ札幌を追いかけている」と“挑戦者”の立場を強く意識する。エースは決戦までにベストコンディションを整える構え。「勝って、優勝してJ1復帰を決めたい」。頼れるエースは、勝利だけを見据え、最終節に備える。【神谷亮磨】