J3への降格が決まったJ2北九州が21日、柱谷幸一監督(55)の退任を発表した。同監督は13年に就任し、14年は5位、15年は7位と中位で安定した成績を残してきたが、今季は最終節で山形に0-3で破れ、最下位でJ3自動降格となった。

 柱谷監督は、クラブを通じてコメントを発表した。

 「今シーズン限りをもちまして、北九州を離れる決断をいたしました。4年もの間、監督として指揮を執らせていただき感謝しています。J3降格に関しての全ての責任は監督である私にあります。(中略)今季は苦しい状況の中でも、選手・スタッフはバラバラになることなく戦い続けてくれましたし、3年連続でフェアプレー賞も獲得することができました。結果は出ませんでしたが自分の中で誇りにしたいと思います」

 来季は、J1規格を満たす新スタジアムに本拠地を移す元年だった。それだけに、柱谷監督は「この4年間は新スタジアムで指揮を執ることを目標として頑張ってきただけに、その目前で北九州を離れることになり、とても悲しく、残念でなりません。しかし、自分の中でその思いをしっかりと胸に刻んで先に進んでいきたいと思います」と無念の思いを吐露した。