全国高校サッカー選手権に出場する藤枝明誠(静岡)が23日、御殿場市内で尚志(福島)と大会前最後の練習試合(40分×4本)を行い、主力組は1-3で敗れた。

 1本目の31分にPKで先制されると、持ち味の「超攻撃サッカー」が沈黙。2本目の同9分に追加点を許し、得点は同37分にFW藤本一輝(3年)が決めた1点のみ。終了間際にも、CKの2次攻撃から3点目を失った。強化合宿最終日の仕上げだったが、松本安司監督(47)は「運動量も少なく連動性もない。何より、サッカーを楽しそうにやっていない」。試合後は、約30分間のミーティングを開き「全国常連校ではない。気取らずに、お前たちらしく思い切ってやれ」と選手に伝えた。

 チームは26日まで県内で練習し、27日に決戦の地に向かう。MF丹羽一陽(3年)は「これが本番じゃなくて良かったと、ポジティブに考えていきたい」と言い、顔を上げた。【前田和哉】