青森山田のエースとして、チームを全国高校サッカー選手権初優勝に導いた、MF高橋壱晟(3年)が15日、千葉・フクダ電子アリーナで行われたJ2千葉のキックオフフェスタで、千葉の一員としてファンの前に初めて登場した。

 高橋は「千葉の高橋になれよ!」などと大声援を受けてステージに上がると「自分の武器は得点力。1日でも早く試合に出てゴールを決められるように」とあいさつした。その後、ステージで、鳥栖から完全移籍で加入したMF清武功暉(25)と、慶大から加入したDF溝渕雄志(22)とトークイベントも行った。

 スタジアム内で取材に応じた高橋は「自分の持ち味、得点力をを出せるように頑張りたい。自分に足りないことは、まだまだ多い。チームの中で練習から、いいプレーをしたい。毎日の積み重ねが大事。試合にできる限り早く出たい」と力を込めた。

 青森山田で学んだことは? と聞かれると「たくさんのことを学ばせていただいたんですけど、やっぱり黒田剛監督のご指導のおかげでメンタル面が、すごい成長したと思うので、自信を持ってプロの世界で頑張りたい」と語った。

 一方で、黒田監督が青森山田イレブンの心身の強化に役立ったと挙げた、雪かきとは縁がなくなりそうだ。空路でチームに合流した前日14日と15日は、関東圏で今年1番の寒波に見舞われた。その中、15日は全体練習がないからとイベント前に自主練習を行ったが「全然、寒くないですよ。僕だけ、下は短パンでやりました」と笑った。そして「雪がないのはサッカーをやるのにいいこと。すばらしいことだと思う」と、雪がなく、サッカーに集中できる千葉の環境に感謝した。【村上幸将】