宮崎合宿最終日を迎えた東京が12日、シーガイアイベントスクエアで広島と練習試合(45分×2本)を行い、0-0で引き分けた。1トップの大久保嘉人(34)を筆頭に新加入選手5人が先発し、大型補強した今季の開幕スタメンを予感させる布陣。広島にボールを回される展開は昨季と同じだったが、手堅い守備から少ない好機をうかがった。

 前半41分、練習試合5戦連発を狙った大久保嘉が惜しい右足ミドルシュートを放ち、後半17分からボランチ高萩をトップ下に上げる形も試したが、ゴールは割れず。チームとしても6戦全勝は逃したが、先月の沖縄合宿から5勝1分けで締めくくった。選手の入れ替えが多かったため、ここまでは守備の構築に時間を割いてきた。大久保嘉は「攻撃面は帰京してから」と強調した上で「ボールを奪ってから焦りすぎ。距離感や攻め方は開幕までの2週間で詰めていく」と25日のアウェー鹿島戦を見据えた。