横浜FCのFWカズ(三浦知良)が新たな金字塔を打ち立てた。50歳の誕生日に迎えたJ2開幕松本山雅FC戦に先発出場。自身の持つJリーグ最年長出場記録を50歳0日に更新した。2トップの一角として後半20分までプレーし、シュート1本に終わったが、1-0の勝利に貢献した。試合後はど派手なピンクのスーツに着替えてピッチ上で誕生日会。ホームのニッパツをカズ一色に染めた。

 カズがまた1つ歴史を重ねた。運命的な50歳の誕生日に迎えたJ2開幕で、史上初の50歳Jリーガーとして先発を勝ち取った。「選手として50歳を迎えられたことは本当に幸せです。たくさんの観客に囲まれて、スタジアムに入ったら、試合前だったけれど泣きそうだった。あらためて60歳まで戦いたいと思いました」。プロ生活32年目。会場はクラブ史上最多の1万3244人で埋まった。これまで何度も結果を出してきた男にとってこれ以上ない舞台が整った。

 試合直前のロッカールーム。円陣でカズが仲間を鼓舞した。「ここに居られることが最高の誕生日プレゼントです。みんなに助けてもらってここまできた。今日は俺に関係なく、勝つことに集中しよう」。仲間も感極まるげきだった。