東京ヴェルディが、ブラジル人FWアラン・ピニェイロ(24)のゴールで先制した。

 前半41分、左からの浮き球をペナルティーエリア右で受けた、FWドウグラス・ビエイラがシュート。GKにはじかれたこぼれ球を、ピニェイロがゴールに蹴りこんだ。

 そこまでは、昨季18位の東京VとJ3から昇格した大分トリニータは、一進一退の戦いを演じていた。東京Vは、前線のピニェイロとビエイラになかなかボールが収まらなかった。一方、大分も前半18分に、MF岩田智輝の強烈なシュートが、ゴール前にいた味方のMF後藤優介を直撃するなど、互いに決め手を欠く中、東京Vが均衡を破った。

 そして後半19分、C大阪から移籍した、元日本代表DF橋本英郎(37)が、MF井上潮音に代わって出場。2月26日の徳島ヴォルティスとの開幕戦にベンチ入りも、出番がなかったため、この日が東京Vでの公式戦デビュー戦となった。橋本は左ボランチに入り、周囲に積極的に指示を送った。

 試合は東京Vが1-0で競り勝ち、ホーム開幕戦で今季初勝利を挙げた。【村上幸将】