清水エスパルスがアウェーでアルビレックス新潟を2-0で下し、3季ぶりにJ1で2連勝を飾った。後半31分、MF枝村匠馬(30)の右クロスをFW鄭大世(33)が頭で合わせて先制。同ロスタイムには、DF松原后(20)がJ1初ゴールを決めた。清水と磐田の同日J1勝利は、13年4月27日以来約3年11カ月ぶり。第5節(4月1日)の静岡ダービーに向け、いいムードになってきた。

 完全アウェーのスタジアムで、清水サポーター約800人の勝ちロコが響いた。小林伸二監督(56)は喜び、「前半から修正して、点を取れて勝てたことは、我々にとって大きい」と3季ぶりにJ1で2連勝を飾った選手を称賛した。

 後半31分、MF六平光成(26)のスルーパスが右サイドの枝村に通り、正確な右クロスに鄭が頭で合わせた。しっかりとボールをたたきつけ、相手GKに反応させなかった。前半はシュート1本に押さえられたが、後半は立ち上がりからテンポよくボールを回してチャンスを作った。2試合連続得点の鄭は勝利をかみしめながら言った。「あんなにいいクロスが来たことなかったので、戸惑った(笑い)。守備をしっかりしたら、(得点という)お返しが来るんだな」。

 相手に押し込まれる展開が続いていた後半ロスタイムには、FW北川航也(20)のパスから松原が左足で追加点を挙げた。ベンチの選手たちも飛び出し、歓喜の輪ができた。J1初ゴールを飾った松原は「(アシストの)同級生に感謝です。チャンスがあったら前に行こうと思っていた」と振り返った。今季、鄭以外の得点は初めて。キャンプ中から、鄭のゴールが続いており、相手から厳しいマークを受けている鄭は「ずっと不安だった。チームとして助かる」と弟分の活躍を喜んだ。

 この日はDF角田誠(33)が前半のプレーで左足首をひねり、後半4分に途中交代するアクシデントもあったが、2試合連続のアウェーで完封勝利。主将の鄭は「全員が守備すれば、できるという確信が得られた。(勝利に)一喜一憂しないで、足元を見据えて戦いたい」と言った。東日本大震災から6年。3月11日開催で特別な思いを抱いていたJFAアカデミー福島出身のMF金子翔太(21)も全力でファイトした。雰囲気は上々。清水は確実に強くなっている。【保坂恭子】