東洋大から京都サンガFCに新加入のMF仙頭啓矢(22)が、技あり弾でチームの連敗を3で止めた。

 1-1で迎えた後半15分、仙頭はFW大野耀平のパスを右サイドで受けた。ジェフユナイテッド千葉GK佐藤優也が前に出ているのを見ると、迷わず右足を振り抜いた。シュートは佐藤の頭上を越え、ゴールネットを揺らした。「GKが結構、出ていたのが見えていましたし、前半からミドルシュートという意識は持っていた。狙い通りの場所に決められて良かった。パスが僕もビックリするくらい、強かったですけど、逆に当てるだけで威力がついた。うまいところ、自分の足でコントロールできたのは良かった」と笑みを浮かべた。

 この日は、プロになって初めてボランチとしてプレーした。「プロに入って初めてやった。学生時代はトップ下、FW、サイドが多かった。戸惑う部分はありましたけど、どのポジションであれ、僕の特徴であるアシストだったりゴールはこだわっていかないといけない。今日は結果を出せて良かった」と安堵(あんど)した。

 京都橘高で出場した選手権では準優勝し、5得点で得点王を獲得した。当時、2トップを組み、ともに得点王に輝いた1年後輩で、名古屋グランパスから加入したFW小屋松知哉(21)と、そろってゴールを決めたが、後半ロスタイムに追いつかれた。「最後のつめのところが、まだまだ足りていない。今後、チームとして、しっかりやっていかないといけない」と反省した。【村上幸将】