ロアッソ熊本が「熊本地震復興支援マッチ」と銘打たれた本拠地での松本山雅FC戦を2-0で制した。

 この日は昨年の「本震」から1年。気迫を全面に出して圧倒し、連敗を4で止めて開幕戦以来7試合ぶりとなる2勝目を挙げた。

 修復工事を終えたスタジアムは、クラブの公式戦としては全客席が初めて使用された。初解禁となったバックスタンドを含めクラブカラーのユニホームを着たサポーターで赤く染められ、選手も発奮。地元のため地震直後から約300カ所の避難所に支援物資を届け、今でも月1回ペースでサッカー教室を行っているFW巻誠一郎(36)は「サポーターが僕らの背中を押してくれ、最後まで足が動かせた。ここから浮上するチャンスをうかがいたい」と前を向いた。