首位の浦和レッズがウエスタンシドニー(オーストラリア)を6-1で一蹴し、1試合を残して2年連続の決勝トーナメント進出を果たした。2位の上海上港(中国)も勝ったため1位突破は5月10日の最終節FCソウル(韓国)戦に持ち越しされたが、4勝1敗の勝ち点12で2位以内を確保した。

 前半14分に左ウイングバック関根貴大(22)の公式戦2戦連発で先制すると、FWズラタン、MF李も続き前半だけで3得点。後半は1点を返されたものの、途中出場のFWラファエル・シルバが2得点、ロスタイムにFW興梠がダメ押し点を決め、終わってみればクラブのACL最多記録となる6発で16強入りした。

 殊勲の関根は「普段の右(ウイングバック)ではなく、今日は左で点が取れたことは大きい」と納得。1得点1アシストの李も「前の試合(22日のリーグ札幌戦)では出番がなかったので決めたかった。今の浦和は誰が出ても結果を出せている」と胸を張っていた。

 ペトロビッチ監督も「6点は素晴らしいし、まずは目標の1次リーグ突破を決められたことは良かった」とした上で続けた。「浦和はリーグ戦でもカップ戦でも、常に高いところを目指している。今日は大差がついたが、浮かれてはいけない。次もうまくいく保証はないのだから」。5戦18発で突破を決めても喜びは封印する。ベスト16で敗退した昨季の悔しさは思い出せば、自然と引き締まった。