ジェフユナイテッド千葉-徳島ヴォルティス戦の試合後、徳島サポーターがボールボーイに水をかける騒動が発生した。

 試合後、徳島サポーターが、ゴール裏を歩いて退出しようとしたフクダ電子アリーナのボールボーイに向けて、ペットボトルを振り、中の水をかけた。少年は左半身に水を浴びたが、黙って退出した。

 徳島サポーターがボールボーイに怒りをぶつけた原因となったのは、DF馬渡和彰(25)が前半14分にボールボーイに詰め寄り、乱暴な振る舞いをして、高山啓義主審からレッドカードを提示され1発退場となった件だとみられる。水をかけられた少年に続き、徳島サポーターが陣取るゴール裏スタンド前を通過した2、3人のボールボーイに対して、罵声を浴びせるサポーターもいた。

 試合後、徳島の岸田一宏社長は、日刊スポーツの取材に応じ「マッチコミッショナーとの確認も済ませ、サポーターがボールボーイに水をかけた事実はあったと確認しました。罵声に関しては事実確認中です」と認めた。その上で「非常に良くない行動で、クラブとしておわび申し上げたい。きっちり反省し、検証し、しかるべき対応を考えたい」と語った。

 ボールボーイに水をかけたり、暴言を言ったサポーターの処分については「特定できれば、行為を行ったサポーターに対してペナルティーなり対応を考えたい。サポーターとの関係の構築も考えたい」と語った。

 ボールボーイに乱暴な振る舞いをした、DF馬渡への処分についても「しっかり受け止めなければいけない事実として認識しており、検討したい」。その上で「私たちにとって初めての報告、事例だった。映像を確認し直し、出来る限り迅速に対応したい」と神妙な面持ちで語った。