ジュビロ磐田のルーキーMF藤川虎太朗(18)が17日、約4カ月ぶりにチームに完全合流した。20日のホーム柏レイソル戦(午後2時、ヤマハ)に向けて全体練習を再開したこの日、午前と午後の2部練習に参加。2対1や3対2の対人プレーなどフルメニューを消化した。「痛みはない。(入団から)ほぼ初めての全体練習だったので緊張もしたけど、うれしくて楽しかった」と、充実した表情で汗を拭った。

 東福岡から入団した今季、藤川は、始動直後の1月22日の練習中に左第5中足骨を疲労骨折。全治3カ月と診断された。いきなりの長期離脱に「悔しさ、プレーしたい気持ちが強かった」。それでも、ライバルの存在が励みになった。同期のMF針谷岳晃(18)が、3月15日のルヴァン杯1次リーグ第1節札幌戦でプロデビュー。「同期が頑張っている姿を見て、自分も頑張ろうと思えた」と、苦しいリハビリを乗り越えた。

 名波浩監督(44)は「このままコンディションが上がっていけば、大宮戦で100%使う」と、31日のルヴァン杯1次リーグ最終節大宮戦での起用を明言。応えるように藤川も「しっかりアピールしていきたい」と力を込めた。待望のプロデビュー戦へ、さらにコンディションを上げていく。【前田和哉】