清水エスパルスはまたもホームで勝てなかった。強い直射日光が降り注ぐ中、1-3で横浜F・マリノスに敗戦。ピッチに倒れ込み、起き上がれない選手もいた。公式戦11試合未勝利。小林伸二監督(56)は「全体は頑張っているけど、少しの甘さが出た。反省しないといけない」と振り返った。

 1点を追う後半5分、FW鄭大世(33)の絶妙なラストパスから、MF白崎凌兵(24)が右足アウトサイドで決めた。待望の同点弾。選手は歓喜し、スタンドも沸いた。だが、2分後に失点。再びリードを許した。5月に入り、リーグ戦3試合で得点から10分以内に失点している。ミーティングでは、得点直後の時間帯に注意を払うことを確認し合っていたが、痛恨の一撃。主将の鄭は「精神的に未熟。負けていても、崩せる能力はある。守備を修正したい」と課題を挙げた。

 同ロスタイムに3失点目を許すと、席を立つサポーターの姿が目立った。31日はルヴァン杯、6月4日はリーグで東京とホーム2連戦。白崎は「ホームでしっかり勝って、早く喜びたい」と厳しい表情で話した。【保坂恭子】