鹿島アントラーズは、2-1で広州恒大(中国)に勝ったが、2戦合計2-2となり、アウェーゴールの差で8強進出を逃した。

 前半28分にFWペドロ・ジュニオール(30)が右足で豪快に決めて先制。

 だが、後半10分の守備の連係ミスが痛恨だった。相手スローインを頭でそらされると、ゴール前で相手FWアラン(27)にフリーでシュートを許した。ポストに当たったこぼれ球も、マークを付ききれなかったMFパウリーニョ(28)に押し込まれた。後半ロスタイムに途中出場のFW金崎夢生(28)がゴールを決めたが、あと1点及ばなかった。

 DF昌子源(24)は「石井さん、選手、チームの夢が、あんなしょうもない1失点で終わった。本当に申し訳ないし、情けない。石井監督をアジアの優勝監督にしたかった」と悔やんだ。

 国内19冠のチームにとって、今季はACLのタイトルを最重要視してきた。先発し、無得点に終わったFW鈴木優磨(21)は「スタメンで出た責任を感じています。借りは返すしかないんですが、今は自分の中で冷静に考えられない」と放心状態。

 右太もも痛から約3週間ぶりに試合復帰したDF植田直通(22)も「結果がすべて。ふがいない」。それでも「なくなったものは取り返しがつかない。Jリーグもカップ戦もあるので、他のタイトルをすべてとる気持ちで切り替えていかないといけないと思います」と懸命に前を向いた。【鎌田直秀】