東京ヴェルディとカマタマーレ讃岐が、激しい打ち合いの末、3-3で引き分けた。

 前半5分、5連敗中の讃岐が先制した。DF武田有祐の右からのロングスローが、相手DFに弾かれたこぼれ球を、DF李栄直(26)が右足で決めた。

 讃岐は、東京Vからボールを奪っては、カウンターを仕掛ける戦術を徹底し、主導権を握った。そして同37分、MF永田亮太(32)が自陣からのロングパスを受けると、ドリブルでペナルティーエリア右に仕掛け、そのまま右足を振り抜いて決めた。

 2点を追う東京Vは前半44分、DF井林章が右からのロングパスを放つと、GK清水健太にはじかれたが、そのボールがFWアラン・ピニェイロ(25)に当たって、そのままゴールインし、1点を返した。

 スペイン3部ビジャレアルBから完全移籍したスペイン人FWカルロス・マルティネス(31)は、Jリーグ初出場初先発を果たしたが、なかなかボールが入らなかった。後半に入ると、徐々にリズムが合いだし、12、15分と連続で右クロスに飛び込み、決定的なシュートを放ったが、枠を外した。

 その中、後半17分に東京Vが同点に追いついた。MF中後雅喜(35)がFKを放ち、DFの壁に当たって弾かれたこぼれ球を、そのまま右足でシュート。ボールはアウト気味の回転がかかり、ゴールに吸い込まれた。

 2-2で迎えた後半37分、讃岐DF西弘則(30)が、右クロスに跳び込んで勝ち越しゴールを決めたが、同41分、今度は東京Vが、MF安西幸輝の左クロスを、ピニェイロが頭でこの日2点目を決めて追いついた。

 その後も、両軍は攻め合い、後半ロスタイム6分、東京Vが讃岐ゴール前でFKのチャンスを得たが、FW高木善朗のFKは枠を外し、そのままタイムアップ。笛が鳴らされる中、両軍の選手たちはピッチに次々と倒れ込んだ。